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省エネ・創エネ お役立ちコラム

2018年01月17日太陽光発電

太陽光発電システムへの塩害による影響と対策

【太陽光発電システムへの塩害による影響と対策】

「家が海から近いのですが太陽光パネルの設置は大丈夫ですか?」
弊社は静岡県浜松市に本社があります。
南側が外海に面していることもありこのような質問をいただくことがあります。

浜松市は全国の中でも日射量がトップクラスで太陽光発電を設置するには条件の良い地域ではありますが、塩害による影響を考えなければならないエリアがある地域でもあります。

【塩害地域とは?】

 下図の通り、海岸から500m以内の重塩害地域、500m以上~一般地域までの塩害地域に分けられます。一般地域という区分は地域により違いがあります。

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【塩害の影響を受けないための設置可能な距離は?】
 
 基本的に各メーカーは「直接海水等が飛散するような場所」でなければ設置可能と表記しています。
太陽光発電システム構成品の中のパワーコンディショナについては、海岸から500m以上離れていれる塩害地域であっても、設置可能として保証対象にされていることが多いです。
今では500m以内の重塩害地域であっても、対応品を選択することにより設置可能としている場合もあります。

【塩害による影響】

塩害とは、沿岸部やその周辺で塩分が原因で鉄部等が錆びる被害を受けることを言います。
太陽光発電を導入する前に気を付けなければならない自然災害のひとつでもあります。
太陽光発電システムは、太陽電池モジュール(パネル)、パワーコンディショナ、接続箱、架台、電気配線から構成されており、使用されている材料は「鉄、銅」が多くの割合を占めているため、塩害による影響が懸念されるものがありますので、設置には注意が必要です。

【検討と対策】

まずは設置を検討する場所がメーカー設置基準を満たしているかの確認です。
海岸からの距離だけでなく周囲の環境も確認したほうがよいため信頼のおける販売・施工業者へ相談することが必要になります。
一番良い塩害への対策は屋内へ設置することですが、実際に太陽光発電システムのすべてを屋内へ設置することはできません。
必ず屋外に設置するパネル、架台は直接海水等が掛からなければ設置可能です。
パネルについては耐候性に優れた保護フィルムなどで太陽電池セルが保護され、外枠もアルミに表面処理が施された特殊構造になっています。
架台についても特殊な表面処理が施されており、パネル同様に耐塩害性能を有しているため、設置には問題ないとされています。
パワーコンディショナ、接続箱については屋内設置を検討することができます。
最近では、塩害対策用の屋外設置パワーコンディショナも出てきているため、重塩害地域でも対応が可能な場合がありますが、地上設置(野立て太陽光)でない限りはできるだけ屋内に設置したほうが良いと考えます。
接続箱は「潮風に直接さらされる場所でない屋内へ設置」と記載するメーカーもありますので、必ず屋内への設置をするべきと考えます。

【保証について】
 メーカー設置基準を遵守していれば保証は付きます。
ただし、塩害が起因した故障については保証対象外になります。
注意しなければならないことは、メーカー設置基準を満たしていれば通常のシステム保証は付けられるというだけで、全ての故障に対応可能というわけではない、ということです。
逆に言えば、設置基準を満たせなければ通常の保証は付けられないということです。

【さいごに】

塩害地域、塩害による影響が懸念される場所に設置する場合には、まずはメーカー施工基準を遵守することが必須です。
しかし、それだけでなく、周囲環境を確認し実績に基づく考え方を総合的に判断してくれる業者かどうかの見極めが重要と考えます。

塩害地域でご検討の方に、今回の内容がご参考になれば幸いです。

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