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省エネ・創エネ お役立ちコラム

2019年03月19日太陽光発電

2019年 住宅用太陽光発電のメリットはあるのか

2019年度の住宅用太陽光発電(10kW未満)の売電単価は、24円/kWh(出力制御対応地域は26円/kWh :出力制御対応地域とは、北海道電力、東北電力、北陸電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力の供給地域)です。


2009年11月に住宅用太陽光発電の余剰電力を48円/kWhで売電できる制度が始まりました。その後、年々売電単価は引き下げられ、現在ちょうど半額の24円/kWhとなりました。
売電単価24円/kWhとなった今、住宅用太陽光発電の導入メリットについて考えてみたいと思います。

【住宅用太陽光発電システムの導入コスト推移】

system_price

上記の表は、経済産業省のデータで、2012年から2018年までの6年間で約27%の導入コストが低減していることが分かります。この価格の推移をみながら毎年買取単価の調整が行われています。

実際の私たちのデータからみると、売電単価が48円だった10年前は4kWのシステムで60万円/kWほどでしたが、現在では同様のシステムで25万円/kWほどとなっているため、この10年で60%近くのコストダウンをしていることになります。

このコストダウンには太陽電池パネルの価格低下もありますが、パネルの出力の向上も大きく関わっています。10年前に4.0kWのシステムにするために20枚のパネルを設置していたものが、現在では16枚のパネルで同等の出力をだせるようになったことのように、パネルの面積は10年前と変わらずに、パネルの出力は向上し続けています。

【10年前と比べて導入費用の回収年数はどうなのか】
〈試算条件〉
・太陽光発電4.0kWシステム(年間発電量:4,800kWh)
・発電量の30%を自家消費、70%を売電
・購入電気料金:25円/kWh
・売電単価:2009年・・48円/kWh、2019年・・24円/kWh
・10年間の売電期間終了後の売電単価:10円/kWh

solar_tabel

実は、売電単価48円だった頃よりも、現在の方が導入費用の回収年数は短くなっています。
電気料金は同条件で試算していますが、実際には電気料金の値上げ、再エネ賦課金が加わったことで、電気料金削減額は現在の方が試算以上にメリットが大きくなります。

【太陽光発電は“売電”から“消費”する時代へ】
以前は、売電単価が高額であったことから昼間発電した電気はできるだけ使わずに売るほうがお得でしたが、現在は発電した電気は使ったほうがお得です。
とくにオール電化住宅の場合、夜間の電気料金が安く、昼間の電気料金が高めに設定されている料金プランを使われている方がほとんどだと思います。
中部電力のオール電化住宅向け料金プランである“スマートライフプラン”では平日昼間の電気料金単価は38円/kWhです。
発電した電気を売電すれば24円/kWhですが、使えば38円/kWhの価値になるわけです。
現在の導入コストで考えれば、発電した電気を上手く消費することができればさらに短い期間で回収することができます。
昼間の在宅時間が長いご家庭、ペットを飼っていて年中エアコンをご使用されるご家庭など、昼間に電気を使うことが多い方がより大きなメリットを生み出すことができます。

【小さな屋根へ太陽光発電を導入しやすい時代に】
過去に太陽光発電を検討したが、屋根が小さく多くの太陽光パネルを載せることができないため、経済メリットを得られず、導入をあきらめた方も多いのではないでしょうか。
以前は、売電量をいかに増やすかが投資回収において重要だったためです。
現在は、“売電”ではなく“消費”することで経済メリットを生むことができますので、以前のように太陽光パネルを多く載せて売電量を稼がなくても、太陽光発電で発電した電気を消費することで投資回収ができるようになってきました。
ご家庭で消費できるだけの小容量の太陽光発電を設置することが今後の主流になっていくのだと思います。

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